「頭金0円・諸費用込み+リフォーム代も含んだオーバーローンは返済不能になりやすい?」でローン破綻の可能性に触れましたが、住宅ローンで最も破綻しやすいのは「変動金利で上限一杯借りる場合」だと思っています。
ウチの場合だと4200万ぐらい借りると、今の変動金利で35年の月々の返済額が込み込み14万弱ぐらいになります(管理費・修繕積立金・固定資産税)。
丁度、初めて事前審査を掛けた物件が諸費用込みでこれぐらいでした。(「物件を見て、初めてのローン事前審査(頭金0円・諸経費込みのオーバーローン)に申し込みました」)
実際にこれに近い感じで話を進めようとしていたのです。
予定が15万ですので余剰金が若干生まれますが、これ0.1%金利が上昇すると月々1000円ちょっと返済額が増えます。
ウチ的には変動金利が1%になっても15万弱の返済額で済むので、ボーダーは1%というのが分かります。
でも、全期間固定金利(安めの銀行の平均が大体1.2%ぐらい)だと15万を超えてくるので、返済が無理なことが分かります。
なぜ全期間固定金利を出すかといえば、変動金利が上がるときは、固定金利も上がっているからです。
そして、今一番安い全期間固定金利が1.2%ぐらいということは、その固定金利での返済すら出来ない額を借りてしまったら、遅かれ早かれ破綻することが目に見えてしまうのです。
ウチに出来るのは変動金利が1%以上にならないことを祈り続けるしかなく、出来る手は繰上返済を少しでも早くして、返済額を下げていくことぐらいです。
ただし、現状で変動金利が上がる要素は目に付きますが、「変動金利は上がっていない」という現実があります。
これがめちゃくちゃ重要な気がしています。
住宅ローンの変動金利については、過去15年ぐらい見ているといつも「もうすぐ上がる」って言われています。
今は様々な要素から「まもなく変動金利が上がる」と言われています。
でも、過去の実績を見ますと当てになりませんし、結局、普通の人には分からないって話です。
変動金利で限界一杯までローンを借りていると破綻のリスクは高まりますが、金利の上昇によって返済が出来なくなるかどうかは「誰にも分からない」が現状だろうと思います。
ただ、分からないから大丈夫ってわけでは無く、結局、自己責任であることに変わりがありません。
このため、もし変動金利で限界一杯(月々の返済額がぎりぎり)まで借りている場合は、貯金の準備を進めておきたいです。
繰上返済でもなく貯金の準備です。
繰上返済が出来れば返済額が下がるので確かな対処法になりますが、その分、家計に影響を与えます。
それなら貯金だけはしておくようにします。
金利が大きく上昇した場合は、その貯金で繰上返済をするも良し、負担が増えた分の補填に充てるも良しです。
起きていない変動金利の上昇にびくびくして手を打たないなら、貯金だけでもしていけば対処の幅が拡がります。
誰にも分からない未来なら、準備だけはしておき、低金利の恩恵を受けられるだけ受けておくのが賢いです。
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