今、住宅ローンで固定金利を上げてくる銀行が増えてきていて、変動金利ももうすぐ上がるから固定金利に変えた方が良いみたいな話が目に付くようになりました。
「変動金利はまだ変わっていないのに」です。
かといって見えない不安があるのは確かで、固定金利が低い今のうちに変動金利から固定金利に変えた方が安心度が高まるのはその通りです。
でも、固定金利にすると返済額が増えるんですよね。
今が変動金利なら、銀行にもよりますし、優遇金利にもよりますが、固定金利にすることで大体0.5%~1%ぐらい上昇します。
返済額次第ですが3000万を借りたばかりだと、最大で大体1万4千円ぐらい月々の返済額が増えます。
月々の返済額が増えても「安心」を担保にしたい場合は許容範囲かなって思います。
固定金利にするかどうか迷うのは安心したいからであって、その安心料でしかありません。
さらに固定金利はもともと頻繁に上がったり下がったりしています。
確かに今と同じぐらい固定金利が上がった時は都市銀行で2015年7月ぐらいまで遡りますが、その後、再び下がっていて、2020年5月から再び上がって今に至ります。
固定金利は緩やかに上がり下がりを繰り返していますが、変動金利はこの期間変わっていません。
今の様な世界情勢ではありませんでしたし、同じ状況になるとは言えませんが、これも一つの事実です。
更に、変動金利は銀行にもよりますが、年2回の金利見直し以外はどれだけ金利が変わっても影響を受けません(新規で借り入れする人は別)。
住宅ローンで変動金利を使って借りるメリットは、この年2回の金利見直しだけを視野にいれて考えれば良いことです。
年2回の見直しの中で固定金利の動きを見て、その上で固定金利に変えても良いわけです。
つまり、実際に変動金利が動き出してからでも遅くない。
もちろん、変動金利が動き出す頃には固定金利も今より上がっていると思います。
でも、2006年10月に変動金利が0.25%上昇した時の固定金利は当時の変動金利に+1.2%前後でした。
今の固定金利と比較しても0.15%~0.3%ぐらい高いだけです。
これらを考えても固定金利に切り替えるのは、固定金利の上昇幅の「推移」を見つつ、変動金利が動くまで待っても良いよねって思うわけです。
とにかく「安心したい人」以外は、変動金利から固定金利に急いで変える必要も無いですし、そもそも「安心したい人」は全期間固定で借りていると思いますので、尚更焦る必要ななさそうです。
まあ、毎月ドキドキするわけですけれども。
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